依存症の種類と原因 あなたが弱いわけではない

2018年2月19日

依存症というと、意志が弱いからなると思われがちです。
確かにキッカケの部分や、軽度の内の依存性が治せないのは意思が弱いことも影響していますが、症状が重くなってからでは最早その人の意思だけではどうしようもなくなります。

今回はこの依存症について書いていきます。

依存症の種類

なにか特定の刺激や快楽を求めることを「アディクション(嗜癖)」と呼びます。
没頭する、している状況です。

アディクションは以下の3つに大別されます。

・物質嗜癖
・プロセス嗜癖
・人間関係嗜癖

これらは嗜癖と呼ばれている状況では特に問題はありません。
誰だって夢中になれるものや、没頭できる趣味などがある方が人生はより豊になります。

しかし、これが行き過ぎて自分でこれに対する欲求の制御が効かなくなってしまった場合は話が変わります。
この嗜癖に対する制御が効かなくなってしまった状態の事を「依存症」と呼びます。

依存性は精神疾患であり、れっきとした病気です。

物質嗜癖

物質嗜癖の代表例としては。

・アルコール依存症
・ニコチン依存症(タバコ依存症)
・過食症
・薬物依存症

などがあります。
物質嗜癖は「それを摂取すると気分が変わる、良くなる」ということに対して依存していくことになります。
体がそれが体内にあることが当たり前となってしまうため、体内から一定量特定物質がなくなると手が震えたり、幻覚を見たり、気分が悪くなるなどの禁断症状が現れることもあります。

プロセス嗜癖

プロセス嗜癖の代表例としては。

・ギャンブル依存症
・買い物依存症
・仕事依存症
・自傷行為
・盗癖
・ネット依存症

などがあります。
プロセス嗜癖は「それをすると気分が高揚する」ということに対して依存していくことになります。
ギャンブル依存、買い物依存は症状がひどくなるに連れて使用する金額や頻度が多くなります。結果として必要なお金や生活費などまでも使い込んでしまい、日常生活に多大な影響を与えてしまいます。

仕事依存は一見悪くないように思えます。
個人的には依存症の中では一番実害が少ないのではないかと思います。
しかし、仕事仕事で家庭を顧みなくなったりすると家庭が崩壊してしまうなどの実害はでるでしょう。

自傷行為はそのまま、リストカットなどです。
この場合の高揚感は、リストカットそれ自体に対する場合もありますが、自傷行為をすることで周囲の気を引ける、ちやほやしてもらえるという結果に対しての場合もあります。
後者の場合、周りが相手をしなくなると行為の内容がエスカレートしていくこともあります。
多くの場合はこの状態からエスカレートしても、これだけを要因として自殺まで進むことは少ないようです。

盗癖は盗むこと。
身近な例で言うと万引きでしょうか。
万引きGメンの特集なんかをたまにワイドショーなんかでやっていますが、多くは再犯、常習犯です。
これは分かりやすい高揚感ですね。
バレないように、してはいけないと言われたことをやってみたい。成功した時のスリルと興奮は子供の頃に誰しもなんらかの形で一度はあるのではないでしょうか。

ネット依存症も読んで字のごとく。
ネットゲームやSNSなどがこれにあたります。
現実世界との関わりが煩わしくなったり、SNSなどで常に誰かと繋がっていないと不安になるなどの実害が出ます。
これらに関しては後述の人間関係嗜癖とも浅からぬ繋がりがあります。

人間関係嗜癖

人間関係嗜癖の代表例としては。

・共依存症
・恋愛依存症

などがあります。
共依存症は特定の人間関係に依存してしまうことです。
代表例としてはDV(ドメスティックバイオレンス)です。

恋愛依存症についても同様ですが、人間関係嗜癖は「相手との関係性に自分の生きる証を持ってしまうこと」が問題なのです。

適度であれば、「あの人のために頑張ろう」とか「子供のために」と頑張る活力にもなるのですが、それが依存症にまで進んでしまうとロクなことになりません。

特にDVは顕著ですが、サイクル(周期性)があり、中途半端に良い時があるせいで、「いつか改心して、ずっと良い時が続くようになる」という勘違い、思い込みが発生してしまい、さらに抜け出せなくなってしまいます。

依存症はなぜ起こる

あくまでも一般例ですが。
嗜癖が起こるのは、自分が直面、抱えている悩みや辛さから逃れるための自己防衛だとされています。

しかし、この自己防衛機能は次第に上手く機能しなくなり依存症へと進んでいきます。
一度この状態になってしまうと、根本的な悩みや辛さから逃れるためでなく、その行為自体が必要になってしまいます。
こうなると治療がより長期化してしまいます。

まとめ

依存症はそのスタート地点にあなたの心の弱さがあります。
その点においては確かに心が弱いから依存症になるという考えは間違ってはいません。

しかし。
心が弱いから、意思が弱いから治らないのではありません。
一度依存性になってしまうと脳内物質やホルモンバルスの乱れなどが起こるので自力で治すのは根本的に難しいのです。

依存症にならないように最初の段階での心のSOSをきちんと感じることが大事です。
依存症になってしまったら、きちんと病院に行き治療しましょう。
周りもサポートしてあげるとより良いでしょう。

個人的には依存は悪いとは思いません。
ただ依存するものを間違えると人生が狂ってしまいますが。

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