保有効果の心理を知らないと、気づかないうちに大損する

2018年1月9日

自分の知らない間に、この保有効果を上手く使われて必要以上にお金を使わされていることは、意外と多いかも知れません。
今回はこの保有効果というものがどういった所で使われていて、それがあなたの心理にどう作用し、どのような影響が出ているかについての記事です。

それ、本当にそんなに大事ですか?

保有効果は色々と使われている

まず保有効果とはなんなのか。

保有効果とは、自分が現在所有しているものに対して高い価値を感じ、それを手放すことに強い抵抗を感じる心理効果のことです。

一度手に入れたものは手放すのが難しいということですね。

代表例は「お金」でしょう。
次に「権力」とか。

保有効果は別に悪いわけではありません。
特にお金なんてのは、この保有効果の働きのおかげで慎重に使うことができるのです。
無駄使いに対する壁としての役割があるということです。

でも、この壁が一度付き崩れると非常に危ない。
例えるならダムのようなもの。

一度心を許したことに対してはこの保有効果が薄くなり、壁としての役割が果たせなくなってしまうこともあります。

これを熟知して、壁を付き崩そうとしてくるものは以下のようなものが挙げられます。

保有効果は実生活でどう使われている?

カジノのチップ
パチンコ・パチスロの玉やコイン
ソシャゲの課金

これらは典型例でしょう。
カジノのチップを例にとって心の動きを考えてみましょう。

人、とりわけ我々一般人は何かを行うときに直接現金のやり取りをすると、必要以上に支払うことをためらいます。
これは今から買うモノやサービスよりも、今自分が手に持っている現金の方が重い、価値のあるものと思ってしまうからです。

一般人にとって、それほど現金というものは重いものです。

なので、ワンクッション置く。ということが重要になってきます。

例えば、現金でカジノのルーレットを行う場合を想像してください。
ギャンブルですから、勝つか負けるか分かりません。
そんな時、価値の保証がされていないものに現金をかけることはなかなかの心理的な負担になるのです。

そこで登場するのがチップです。
チップと現金を交換する際は等価交換です。
チップに変えた後でも、一切使わず交換すれば現金は丸々帰ってきます。
要は価値の保証をそこに感じられるのです。

そうして交換したチップ。本来であれば現金と全く同等の価値を持っているにも関わらず、人間の脳はその本来の価値を判断するのではなく、今手元に持っているモノに自分がどれほどの価値を感じられるか。で判断してしまいます。

500円をチップに変える。
500円玉はキラキラ輝いているし、重量感もあります。まして、今まで生きてきた人生の中でそれがどれほどの価値を持っているかを肌で感じています。
だから大事に感じる。そのため使うのにも慎重になる。

ではチップはどうか。
ラスベガスにしろマカオにしろ、チップは往々にして安い素材を使い、簡素な作りです。
そうすることで、価値の低いものと錯覚させ、使うことへの抵抗をなくしているのです。

クレジットカードでの買い物なんかもそうですね。
お金のやり取りをしているという事実は現金の時と何一つ変わらないのに、使うものがプラスチックのカードになっただけで、どこか心にスキマが出来てしまう人も少なくありません。

そのスキマは保有効果の対象が「現金」から「プラスチックのカード」に移ったためにできるものです。

そのため、本来なら買わない方の少し値段が高い方を選んでしまう。

選びやすくなってしまう。
注意が必要です。

まとめ

保有効果が上手く機能しないと、先述のような弊害が起こることがあります。
これは注意しなければならないことです。
しかし、保有効果が働きすぎるのも考えものです。

自分が何をおいても、しがみついてでも、齧り付いてでも守りたいと思っているもの。価値があると思っているものは、果たして本当にそれほどに価値があるのでしょうか?

そこを見誤ると、それもまた新たな損を生み出すことになります。
お金だって使ってこそ、初めてその意味があるわけですしね。
食えもしないし、ケツも拭けない紙ですから。

人それぞれ、保有効果を持つものは違います。
本当の意味で大事なものを見つけられると良いですね。

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