fxをする上で重要なポイントになる「スワップポイント(スワップ金利)」。
今回はこのスワップポイントについて解説。
この記事を読めば
・スワップポイントをどう利用すれば良いか?
など、スワップポイントについての基本から、実践的な使い方まで網羅的に分かりますよ。
スワップポイントとは?
スワップは「交換する」という意味。
fxにおいては「通貨を交換した際に生じる金利差から生まれるお金」のことだと思ってください。
もう少し別の言い方をすると、「銀行預金の金利」と考えて貰っても結構です。
銀行預金は基本的に年数回しか貰えませんが、スワップポイントは通貨を保有している限り毎日貰う事が出来ます。
fxにおいて利益を出す方法は
・スワップポイントによる差益
の2つです。
ちなみに、トレードでの差益は「キャピタルゲイン」。
スワップポイントによる差益は「インカムゲイン」とも呼びます。
つまり、fx口座を使ってトレードをメインにするのではなく、外貨預金の代わりとして使うのであれば、このスワップポイントは絶対に知っておく必要があるのです。
なぜスワップポイントが生まれる?
スワップポイントが生まれる理由は簡単で、「各国で政策金利が違うから」です。
ご存知の通り、今の日本の政策金利は「-0.10%」!
マイナス金利ですよね。
ちなみに
[su_table responsive=”yes”]
国名 | 政策金利 |
アメリカ | 1~1.25% |
EU(ユーロ) | -0.5~0.25% |
イギリス | 0.75% |
[/su_table]
主要な国はこんな感じの金利になっています。
こうした各国の金利差によって生まれるスワップポイントは生まれるわけです。
スワップポイントは課税対象?
スワップポイントも課税対象です。
fxだけでなく株などもそうですが、年間のプラスが20万円を超える場合は確定申告をする必要があります。
fxの場合はトレードによって生まれた利益と、スワップポイントで得た利益の合計がプラス20万円を超える場合に申告が必要です。
スワップポイントは誰がくれるの?
スワップポイントをくれるのはfx会社です。
各国の政策金利差に応じて、毎日スワップポイントを付けてくれます。
スワップポイントは土日含めて毎日付くのですが、土日は実際にお金としては反映されません。
土日の分のスワップポイントは他の曜日(平日のいずれか)にまとめて付与されます。
で、大事なのは「同じ通貨ペアでも、スワップポイントはfx会社によって違う」ということです。
fxで外貨預金、スワップポイントをメインに考えて運用するなら、自分が取引しようと思っている通貨ペアのスワップポイントが可能な限り高い会社を選ぶ必要があります。
スワップポイントは毎日変わる
スワップポイントは毎日変動します。
各国間の政策金利はそう毎日変わらないのに、なぜスワップポイントは変わるのか?
詳しくは割愛しますが、「インターバンク内のスワップポイントが毎日変動するから」が理由だと覚えてください。
インターバンクについて超ザックリ言うと「fxの元締め」とでも思ってください。
ここを通してfxは行われています。
fx業者はあくまでも「私たち個人投資家」と「インターバンク」を繋ぐ仲介役です。
元締めのスワップポイントが毎日変動するので、仲介であるfx業者のスワップポイントも毎日変動するって話。
スワップポイントはマイナスも有るよ
さて、スワップポイントが各国の政策金利差から生まれることは書きました。
となると、スワップポイントがプラスだけでなく、マイナスになる可能性も当然あることが分かると思います。
あくまでも現状の話ですが。
円を売って米ドルを買っていれば、保有している間はずっとスワップポイントがプラスで付与されます。
逆に米ドルを売って円を買えば、保有している間ずっとスワップポイントがマイナスで付与。
要は毎日金利差分のお金を払わなければなりません。
多くの場合は円といずれかの通貨をトレード、円を売って外国の通貨を買う。
というやり方から始めると思うので、スワップポイントがマイナスになることは基本的にはありません。
円との組み合わせなら、現状ユーロぐらいでしょうか。
それでもほぼマイナスにはなりません。
・・・プラスにもなりませんけど。
スワップポイントの上手い使い方は?
例えば100万円を運用するとしましょう。
この場合、日本円のまま持っていても1日の金利はほぼ0です。
で、トルコの通貨であるトルコリラの場合。
1トルコリラが17円であるとすると、約6万通貨単位。
GMOクリック証券だと、1万通貨単位で1日当たりのスワップポイントが18円。
1日で108円ぐらい貰えるわけです。
日本円ならほぼ0なのに。
まぁ、100万円でたった108円か。
と思うかも知れませんが、塵も積もれば山となるです。
もっと高いスワップポイントを提供しているfx会社もあるので、この数値はあくまでも1つの値でしかありませんよ。
スワップポイントの上手な使い方は1つ。
非常に簡単です。
それは「高スワップポイントの通貨ペアに余裕資金を積み立てる」というやり方。
というのも、先述のトルコリラ含めて「高スワップポイントの通貨はリスクも高い」というのが現実だからです。
わざわざ高い金利を出して外国からの資金流入を促している国は、基本的に発展途上国。
経済・政治面併せて、先進国に比べると安定感は低いです。
通貨は国の信用によって価値を担保しています。
国が無くなれば、その国の紙幣なんてケツ拭く紙にもなりません。
高いスワップポイントの通貨は、最悪価値が0。
もしくは通貨の価値が突如として暴落するリスクと隣り合わせです。
fxや株などの金融商品は、余裕資金で行うのが鉄則。
ですが、こうした高スワップポイントの通貨に対する投資は、一層この余裕資金での運用を強く意識することが必要です。
最悪0になっても生活に支障をきたさない余裕資金を、コツコツ積み立てていくのがベストな形だと思います。
スワップポイントで悠々自適な生活は可能?
結論から言ってしまうと、スワップポイントで生活することは難しいです。
先に紹介したようなトルコリラ、もっとスワップポイントの高い南アランド(アフリカランド)などであれば一見すると生活することも可能に思えます。
ですが、fxはスワップポイントだけでなく、レート変動の影響も当然受けるわけです。
LIGHT FX で豪ドルを運用するとして、1万通貨で1日あたり大体18円のスワップポイントが貰えます。
が、円と豪ドルでもレートは1日あたり1円程度は動くので、1万通貨なら1万円。
得にも損にもなり得るってわけです。
要は「レートの変動額に比べてスワップポイントは額が小さすぎる」ということになります。
スワップポイントはとても魅力的ですし、レート変動とスワップポイントの両方が良い方に動いている場合は無敵状態です。
ですが、スワップポイントだけで生活を送るとなると難しいのが現実。
あくまでも外貨預金の代わりとして、レートの変動を気にせずにお小遣いとしてスワップポイントを考えるのが現実的だと言えます。
まとめ
スワップポイントについてまとめると
・スワップポイントはマイナスになる場合もある
・スワップポイントは毎日変動する
・スワップポイントで生活は現実的ではない
といった感じですね。
あくまでもオマケと捉えておいた方が無難。
最悪、その国が潰れても良いや。
という気持ちで高スワップポイントの通貨で外貨預金はアリです。
個人的には米ドル、豪ドルぐらいがベターだと思いますが、これは人それぞれの好みの問題ですからね。
繰り返しですが、円での貯金は基本的に金利0。
少し外国に目を向ければ紹介したような高金利通貨は存在。
リスクは多少違えど、同じ金額と同じ時間で得るものが何十倍も変わるという現実は直視する必要があります。
高リターンを狙うなら、高リスクを背負う事は必然。
自分にあったバランスを考えて、賢くスワップポイントを利用しましょう。
スワップポイントの高いfx会社としては「LIGHT FX」がおすすめ。
口座を持っていないなら、とりあえず作るだけ作っておきましょう。
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