人生の節目となる大きな変化。
新しい環境は新たな出会いや刺激を与えてくれるものですから、ドキドキワクワクしますね。
ただ、このドキドキワクワクが楽しくないものになってしまうと、適応障害という少々困った事態を引き起こす場合も。
この記事は、誰にでも起こる適応障害について書いてありますよ。
五月病やマリッジブルー、適応障害の原因はなに?
結論から言ってしまえば、適応障害の原因は「許容量を超えたストレス」です。
環境の変化によって生まれたストレスによって心身に影響が出ていて、社会生活に支障をきたしている状態。
どのような支障が出るかというと。
・抑うつ気分、不安感
・摂食障害
・けいれん、頭痛
・嘘をついたり、無断でサボる
などの症状が現れることが多いです。
これらの症状、まさに五月病やマリッジブルーに当てはまると思いませんか?
極端な環境変化などのストレスに対して、人間には防衛機制という心を守るためのオートガード機能が付いています。
しかし、この防衛機制にも限界があり、これを超えてしまうと五月病やマリッジブルーなどの適応障害が発症することに。
防衛機制に関しては、あなたはいくつ知っている?防衛機制の種類とその具体例で紹介しています。
適応障害になりやすい時期は?
なんども書いていますが、「大きな環境の変化」が起こることが適応障害の原因になります。
よく言われる人生の転機とでもいうものです。
・高校や大学への進学
・就職(独立)
・結婚や離婚
・子供の誕生
・子供の親離れ
・親の介護や重い病気
・定年退職
一般的な人生の流れを1つの例にして考えてみると、これぐらいの代表的な人生の転機があると考えることができます。
当然これら以外にも適応障害を引き起こす可能性はありますけどね。
こうした人生の岐路に立っている環境で、先に挙げた症状が感じられるようであれば、それは適応障害を発症している可能性が高いと言えます。
適応障害を軽く見すぎるとイタイ目に遭うかも
適応障害は大別すれば精神疾患の1つと言えます。
が、うつ病などに比べると比較的症状が軽い場合が多く、先に挙げた症状も以下のように現れる場合が多いです。
・抑うつ気分、不安感 = やる気がでない、ダルイと感じる
・摂食障害 = 食欲不振、軽度な胸焼けや胃痛
ぐらいの軽い症状、日常でもよくあることと言えばよくあること程度です。
ですが、だからといってあまり軽く考えるのもよくありません。
適応障害の症状が重くなったり、長期間に渡って続くようであれば、それをキッカケとして重度の精神疾患に発展してしまう場合もあります。
そう重く考える必要はありませんが、状況によっては心療内科などの専門機関を訪ねてみたほうが良いでしょう。
まとめ
適応障害は昔であれば病気としての名前など付かないものでした。
重いものではありませんが、少なからずホルモンバランスや神経伝達物質の分泌バランスが崩れていますから、病気といえば病気といえます。
治療法としては、その適応障害の原因となっていることを解決すること。
原因が取り除かれれば、自然と治っていきます。
原因の取り除きができない場合でも、時が経てば解決する場合も少なくありません。
この場合は規則正しい生活と、バランスのとれた食事を心がけ、乱れているホルモンや神経伝達物質のバランスを整えてあげることが大きな手助けとなります。
適切な対応を知っておくことであなた自身は当然として、あなたの周りの人に適応障害が見受けられた場合にも、アドバイスができるようにしておきましょう。
誰でもなる可能性があるのですから、尚更ですよ。