自尊心、自尊感情は「自分で自分に価値があると思っているかどうか」ということです。
自尊心はあなたの性格に影響を及ぼします。
これが高ければポジティブ、低ければネガティブな性格になりやすいです。
ポジティブとネガティブに優劣はありませんが、得てしてポジティブな方が人生を楽しく過ごしやすい傾向があります。
自分をネガティブだと感じていて、ポジティブになりたいな。
と思っているならば、自尊心を満たしてやることが近道になります。
あなたは自尊心が高い人?低い人?チェック
自尊心が高いか、低いかを10の質問で測ります。
このチェック方法は、アメリカの心理学者ローゼンバーグ氏によって作られたものです。
点数の合計で、あなたが自尊心が高いか、低いかが分かります。
以下の質問に対して、次のように答えてください。
答えの種類と点数
・「いつもそう思う」 = 4点
・「たま~にそう思う」 = 3点
・「あんまりそう思わない」= 2点
・「全然思わない」 = 1点
では、ここからが質問です。
嘘をついてもしょうがないですから、正直に思った通り答えてくださいね。
1、 自分に満足している
2、 ときどき自分はダメだと思う
3、 いくつか良い部分もある
4、 友達と同じぐらいは色々とできる
5、 得意なことがあまりない
6、 役立たずだなと感じることがある
7、 他の人と同じぐらいは価値があると思う
8、 もっと自分を尊敬できればな~と思う
9、 何をしても失敗する気がする
10、自分は前向きだと思う
さて、どうでしょう?
何点になりました?
基準は合計点が25点以下かどうかです。
25点以下の人は自尊心が低い人。
26点以上の人は自尊心が高い人です。
もう少し噛み砕いて言うと。
25点以下の人は他人と自分を比較して、自分の価値を決めている。
26点以上の人は自分は自分、他人は他人として、自分の価値を自分で見出している。
ということです。
自尊心をどう育てるか?
自尊心が「自分の価値を自分の中で決める心」であることは、分かってもらえたと思います。
自尊心は人格形成や心のバランスを取るためにも重要な働きがあるので、キチンと育っていないと様々な精神疾患の引き金になります。
そんな大事な自尊心ですが、どのようにして育てれば良いのでしょう?
子供の頃にちゃんと大人から褒められたり、愛情を持って接してもらっていたと感じているかなどが要因として挙げられます。
一番大事なのは様々な経験の中で、自分で選んで自分が納得する結果が得られた経験があるかどうか、またその回数です。
自尊心を育てることは、自信を育てることとも密接に関わっています。
これらの感情を育てたければ、とにかく色々なことにチャレンジしてみること、また納得いく結果が得られるまで諦めないで続けることが重要です。
そうしていく中で、自己表現の方法や自己主張の仕方も身についてきます。
現実と向き合い、自分の力ではどうしようもないことがある事を認めて、飲み込みましょう。
高すぎる、低すぎる自尊心は多くの問題に発展する
ここまで、さんざん自尊心が大事や。
と、言ってきたのですが、何事も過ぎたるは及ばざるが如しです。
適度な範囲を超えた自尊心は、あなたの心のバランスを崩してしまい、あらぬ事態を引き起こすこともありますから注意が必要です。
高すぎる自尊心が起こす問題
高すぎる自尊心は「過信」「傲慢」などのいわゆる「ワガママ」な人にあなたを変えます。
自分の失敗や勝負事での負けを認めないようにもなり、それらの責任を相手が不当だからと責任転嫁したりもします。
パチンコ屋で負けて、店や台に文句言ってる阿呆な感じです。
これは自己愛性パーソナリティー障害や双極性障害の躁・軽躁状態にも見れられる状態です。
自己愛性パーソナリティー障害については以下の記事に書いてあります。
低すぎる自尊心が起こす問題
低すぎる自尊心は精神疾患を引き起こす場合があり、その最終地点は自殺です。
ここまで至らなくとも、以下の「依存性」や「摂食障害」などの重度な問題に発展することもあります。
依存性と摂食障害に関しては、以下のリンクを参照してください。
摂食障害の原因は心にある。あなたは大丈夫かチェックしませんか?
まとめ
小難しいことは考えなくていいです。
ありのままの自分を許して認める。
感じた感情を素直に受け止める。
この2つのことを意識すれば、自尊心を育てることができます。
子供がこれを意識することはなかなか難しいでしょうから、親や周囲の大人が気をつけて自尊心を育ててあげましょう。
適度に自尊心を満たすことは、あなたの人生において様々なことでプラスに働きますよ。