子供が勉強しません、やる気を出してくれません。
なるほど、それは困った。
で、そう言っているあなたはどうです?
偉そうに子供にどうこう言えるほど、やる気に満ち溢れて勉強や他のことに取り組んでましたか?
もし、そうでないなら親だからと意味不明な理由で偉ぶって子供を責めるのはお門違いです。
だって、基本的に蛙の子は蛙だから。
それでも子供にやる気を出してもらいたい。
そう思うなら、まずはあなたが勉強をすることです。
心理を上手く揺さぶれば、いわゆる「アメとムチ」を上手に使いこなせれば、子供はやる気を出して物事に取り組んでくれるでしょう。
親だけでなく、教員なんかにも読んで欲しいですね。
子供にやる気を出させるには自尊心が肝心
まずは、こちらの記事を読んで自尊心について知ってください。
読んでいただけたでしょうか。
大前提として、子供はあなたの所有物ではありません。
子供の教育とは「その子自身の自尊心を育てること」であり、あなたの出来なかったことを代わりにさせるための存在ではありませんよ。
子供の為に叱っている。
ホントにそうですか?
自分の思い通りになっていないから、どこかでできなかった自分が重なっているから、感情に任せて怒っているのではないですか?
怒るのと叱るのは似て非なるものです。
怒るのはあなたの感情を満たすため。
叱るのは子供のことを考えて諭すこと。
もしも、子供が「なんでそんなに怒っているの?」と聞いてきた時に、あなたの感情論ではなく、論理的にその理由を説明できないのであれば、それはただあなたが自分を満たすため、ストレスの捌け口とするために怒っているだけです。
怒りに任せた行動は、その内に虐待に繋がる可能性もあります。
躾は必要です。
ファミレスなどの公共の場、かつ騒ぐことが前提の場でないところで好き勝手に暴れている子供を、私の所有物ではないから。と放っておいて良いというわけでは当然ありません。
子供は免罪符ではありません。
あなたにとっては宝かも知れません。
が、見ず知らずの人からすれば、ただ五月蝿いだけの存在です。
子供であれば全てが許されると思ったら大間違いです。
親のあるべき姿
親とは「木の上に立って見る」と書く。
これは「花の慶次」の中で千利休がダメ息子を一喝する時のセリフです。
まさにこれが正解で、親とは子供を俯瞰で見守るだけで良いのです。なんにつけても横からイチイチ事細かに口出しするのが良い親だと思っているなら、とんでもない大間違いです。
子供の自尊心を育てるために優しく見守り、あまりに道を外れるようならそっと導いてあげる。
そっと導くのが難しいなら、せめて論理的に叱ってあげる。
子供は馬鹿ではありません。
なんなら子供は弱い存在ですから、本来は本能的に周りの顔色を伺っているものです。
馬鹿な大人よりも、よっぽどその行動の真意を汲み取ってくれます。
当然、言葉は選ぶ必要がありますが。
広い牧場があり、その中では自由に。
あまりに外に行くようなら連れ帰るか柵を設ける。
そんなイメージが簡単かもしれません。
教育ママみたいなのは、一見すると子供としっかりと関わっていて、良いように感じるかもしれませんが、あんなもんはある意味で虐待です。
とにかく、子供の自尊心。
子供自身にその主導権を与えることが重要です。
そして、アメだろうがムチだろうが一番大事なのは「愛情があるか」です。
愛情が無くてほったらかしているから、先述のように子供が走り回ったりしてしまいます。
親に相手にしてほしいから。
多くの勘違いしている親は、自分は子供に愛情を持って接している、愛を感じていると言います。
が、その感じている愛は子供に向けられているのではなく、自分自身の自尊心が満たされていることで感じているもので、勘違いです。
これは絶対にダメです。
正しいムチを「外部的動機づけ」と言います。
この外部的動機づけを上手く行い、子供の自尊心が育っていけば「やる気」が生まれるようになります。
こうして生まれたやる気は、自らの関心のあることなどに向き、自ら目標を設定して行動をするようになります。
これを「内部的動機づけ」と言います。
少し具体的な話
まずは外部的動機づけによって、子供にその行動の意味を知ってもらいます。
大事なのは、あくまでも子供自身の意思です。
あなたが口を出すのは、あくまでも「参考意見として」です。
勉強してほしいなら、まずはあなた自身が納得できる意見を持つ必要があります。
勉強しないとダメなの。
勉強しないと良い会社に入れないわよ。
なんて、よく言われるここらのことは最悪です。
これで納得できます?
できるとしたら、あなたは勉強できない人でしょうね。
あぁ、学歴というクソ下らないものはどうか知りませんが。
私が言っているのは、本質的な頭の良さや勉強の意味が理解できているかどうか?という話です。
まずは、あなた自身がしっかりとした意思、意見を持ちましょう。
そして、それは絶対に子供に押し付けてはダメです。
愛情を持って見守る中で、子供が内部的動機づけによって自ら選択した道を全力で応援してあげましょう。
とりあえず、法に触れないのであればなんでも問題ありません。
これからの時代は、現状エリートと言われている人間の職業はあっという間にAIが取って代わります。
政府の老害どもがわけのわからん妨害をしなければね。
かと言って、肉体労働ならOKって話でもなく、当然こちらにもロボットが進出してきます。
これらに加えて、グローバル化で世界の優秀な人とも戦う必要が出てきます。
この激動を乗り切るには、「とにかく好きで興味のあること」を突き詰めていくのも1つの手段。
何度も言いますが、大事なのは1つ。
子供に向けられた正当な愛情。
これがやる気スイッチをオンにする鍵です。
まとめ
知り合いの教員と話をする中で、心理学的な意見+偏屈人間の意見として話した内容です。
メンドクサイ顔して聞いてましたし、言われましたね。
「と言っても、お前子供いねーじゃん。結婚もしてないし。」
はっはっはっ、それを言っちゃオシマイよ。
あくまでも1つの意見ですよ~。