養殖は副業としてアリ?ナシ?失敗する前に知っておきたいアレコレ

収入を増やす

副業は現在、そしてこれからもっと当たり前になっていきます。
複数の収入源を持つことは、リスク分散の観点から当然です。

で、副業とはすなわち「何でもあり」なわけでして。
厳密な定義があるわけではありませんからね。

この記事では養殖を副業として行う事はアリなのか?ナシなのか?

これに関して、企業相談を色々としている私の私見を書いていきます。

あくまでも副業としてどうか?
という話ですので、本腰入れて行う場合とは違います。

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養殖は副業として成立します

一般的に養殖と聞くと、魚介類を想像する人が多いかも知れません。

後はいわゆる家畜ですね。
この場合は養殖とは言わないことも多いですが。

あぁ、犬や猫などを含むペットは、繁殖ビジネスですが養殖とは間違いなく言いませんよね。

これはブリーダーってやつになりますね。

で、これらを副業で、しかも個人で始めるのはいささかハードルが高いの現実。

副業として行う養殖の対象

・昆虫
・魚類、カエル
・植物

この辺りが主流です。

では、それぞれどんな感じか、ザックリと概要を説明していきます。

昆虫

昆虫の養殖は大別すると2パターン。

・ペット用
・エサ用(実験用)

のどちらかで、これは養殖する昆虫によって変わります。

ペット用は

・カブト虫
・クワガタ
・カワラスズ
・キンヒバリ

なんかが主流です。

カブト虫やクワガタはイメージしやすいと思います。
人気が下がって来たとは言え、やはり一定水準の需要がありますからね。

希少な種類を上手く養殖出来れば(ヘラクレスとか)利益は大きいものに。

ですが、最初の仕入れにお金も掛かりますし、飼育するのも結構な手間が必要です。

飼育しないなら、私が高校生の時に小遣い稼ぎでやっていた

「山で採ってそのまま売る」

がおすすめ。

ただ、これをやるには山の所有者と仲良くないといけませんし、売る時も場所を選ばないと非常にメンドクサイことになります。

なにより、田舎(虫が採れる)に住んでいないと始まりません。

カワラスズやキンヒバリなんかは、鳴き声が綺麗。
ってことで観賞用に売れたりしますが、そこまで需要は多くないです。

エサ用(実験用)は

・キリギリス
・コオロギ
・ゾウリムシ
・ミジンコ

などなど、結構なんでもありです。

これらは養殖もしやすくどんどん増えるので、上手く売り先をキープ出来ればサイクルを速く回せます。

ちょっと私の体験談

コオロギの養殖を少し手伝ったことがあります。
単純に、知り合いが副業として始めたので、その手伝いです。

結果的に、その副業はすぐに頓挫したのですが、手伝ったときの体験談を少し。

まず、気持ち悪い。
私は田舎育ちなので、基本的に虫は平気です。

ですが、数千匹ともなると話は別。
ある程度の耐性があってもですから、そうでない人は下手すれば卒倒するかも知れません。

後は、やかましい。
数匹なら綺麗な鳴き声ですが、数が増えれば騒音です。

一週間程度、しかも補助で手伝っただけですが、

「虫の養殖は自分には向かない」

ということを痛感しました。

よほど虫が好きである、ビジネスとして割り切れる人以外は、安易に手を出さないことをオススメしておきます。

魚類、カエル

魚類で代表的なのは

・金魚
・メダカ(希少種)
・熱帯魚

などですね。

これらはペットとして需要があるので、品質が高ければ値段もグッと高くなりますが、その分飼育や品種改良などが難しいというデメリットがあります。

養殖というよりは、ブリーダーという方がしっくり来る感じです。

カエルはアフリカツメガエル。
実験用に重宝します。

カエルは個人的に苦手ですし、単純にうるさそう。
アフリカツメガエルがどれだけ鳴くかは知らんけども。

しかも、育つまでに結構時間が必要です。

ザリガニはエサ用とペット用で大きく変わります。

観賞用の場合は色やサイズなどに気を配り、売れ筋や高額になる種を見つけることが大事です。
つまり、この場合は養殖ではなく、ブリーダーになります。

エサ用の場合はそこまで気を配る必要はありません。

植物

植物に養殖って言葉は変ですが、一応同類の副業ってことでまとめておきます。

植物でおすすめなのは

・熱帯植物
・多肉植物

辺りですかね。

熱帯植物は観賞用として需要があります。
多肉植物は生命力が高いものが多いので、栽培がしやすいからです。

養殖もビジネス。基本は一緒

さて、ここまで超ザックリと副業でも可能な養殖。
その対象となる動植物に関して解説してみました。

養殖もなんのことはない普通のビジネスなので、基本的な考え方は単純です。

・需要のある(安定した)商品を見つける
・始めるのにコストが掛からない
・サイクルが速く回せる
・コケた時に手仕舞いしやすい

これらのビジネスを始める上での基本中の基本である考え方は、養殖を副業で行う際にもバッチリ当てはまります。

養殖を副業で行うなら、需要に関してはトレンドよりは安定をおすすめ。

トレンドを追う場合は、養殖というよりはブリーダーになり手間が激増。
さらに流れを読むセンスや初期資金も比較的高額になります。

その分、当たった時やその業界でポジションが取れれば利益も増大しますが。

もうそれは副業の域を超える情熱が必要になります。
だって専業のプロが切磋琢磨してるわけですからね。

なので、ここまでのことを総合すると

・エサとなる生物の養殖
・植物の繁殖

この辺りが副業としての養殖には適していると言えます。

ただし、簡単とは言い難い

養殖が副業として成立することは間違いなし。
ですが、個人的には強くおすすめはしません。

理由は以下

・場所を取る
・手仕舞いしにくい
・将来性に乏しい

これらを少し掘り下げて解説していきます。

場所を取る

これは至極単純な話。
なにを養殖するにしても、物理的にスペースが必要になります。

個人の副業、小遣い稼ぎであっても、現実に物質が存在し、それを増やすことで成立するビジネスなので、スペースが無ければ始まりません。

ワンルームでも可能ですが、量は少なくなりますから稼ぎも少なくなります。
当然、部屋を圧迫。

別の場所に部屋を借りたりしても良いですが、それもまた資金が必要ですし、手間が掛かります。

手仕舞いしにくい

先のスペース問題もですが、生き物が相手なだけに手仕舞いがしにくいです。

「もう、や~めた」

となっても、現在養殖中の生き物を勝手に野に放つ訳には行きません。
植物も勝手に公園に植えたりとか絶対ダメ。

それ以上繁殖しないように気を配りながら、在庫を売り切る、もしくは引き取ってもらう必要があります。

まぁ、言うほどの手間でもないですが、メンドクサイことに変わりはありません。

止めたい時にパッと止められる。
これは副業として行う上では重要な要素だと思います。

将来性に乏しい

現状では、まだこうした養殖業で小遣いを稼ぐことは可能でしょう。
ですが、これからは副業として手軽に行うには難しい環境になる可能性もあります。

技術も必要ですが、こうした数を捌くことが利益に直結するビジネスは、資本力が高い所が圧倒的に有利です。

そうした資本力に対抗するのが技術力ですが、個人の副業ではこのどちらも劣ります。

アナタ自身のセンスで対抗するには、なかなか厳しい環境です。

品評会で賞を取れたり、革新的な養殖環境を整えることが出来れば別ですが、現実味がありません。

完全機械化、AI管理のコオロギ養殖などは出来れば強いですが、それこそ資本が必要ですし。

そもそもの市場が広くないのに、ちょこちょこと参入者が増えている現状を鑑みると、競争の激化は遠くないでしょう。

昆虫食が注目されていますが、この市場に個人が参入するのは厳しい。
まして副業でチョロッと養殖レベルでは全然ムリ。

つまり、個人の副業として、今はまだ小遣いぐらいは稼げるけど、それ以上の広がりが期待出来ないということ。

他でも書いていますが、どうせ副業として始めるなら少なくとも10年。
これからの広がりに期待が出来るジャンルを選ぶべき。

最悪、そのジャンルが廃れても、アナタ自身にスキルが残ることが重要。

養殖のスキル、経験は確かに貴重。
ですが、それを必要とする相手も希少です。

まとめ

養殖は副業として、今現在は十分に成立します。
ですが、先を見据えるなら他の選択肢を選んだ方が良いでしょう。

こうした何かを育てる、飼育することがそもそも大好きな人は副業としてチャレンジして損はありません。

自分が必要な量を養殖、栽培して、少しだけ多く作り、その分をフリマアプリやサイトで販売する。

これぐらいに抑えておけば、趣味を楽しみながら月に数千~数万円の副収入を得ることが可能です。

まぁ、私はやりませんけどね。
私の考える副業のおすすめは、以下の

・YouTuber
・プログラマ
・絵描きや作曲、芸術性の高いこと
・資産運用(FX、株など)

これらの副業の方が比較的簡単に始められ、収入や将来性に関しても広がりが期待出来ますよ。

まぁ、成功するかは水物ですが、それは養殖含めて、あらゆることに共通しますからね。

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