ボロ株投資ってなに?実は宝の山に化けるかも

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株の銘柄の中で「ボロ株(低位株)」と呼ばれるものがあります。

この記事では

「ボロ株ってそもそもなに?」
「ボロ株投資って有用なの?」
「どうやって銘柄を選ぶの?」

などなど、ボロ株投資の基本から解説。

実は初心者やあまり元手となる資金の無い人にもおすすめの手法であるボロ株投資。

ぜひ最後まで読んで、使える武器を一つでも多くしてください。

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ボロ株投資とは?

まずはボロ株とは何か?
という所から説明していきます。

ボロ株は低位株とも呼ばれる銘柄のことで、要は

「一株あたりの価格が安い銘柄」

のことです。

一般的には一株の価格が500円以下の銘柄を呼びます。

「え~、安いってことは、その銘柄ってダメなんじゃないの?」

と思われるかも知れませんが、全てがそうとは言い切れません。

確かに、ボロ株の多くは業績が芳しくなかったり、成長性が乏しかったりする企業も多いのが現実です。

ですが、中には様々な要因、それこそタイミングが合わないだけでなかなか値が上がらない銘柄もあります。

企業の財務状況や業績も悪くない。
成長性も感じられる。

そんな企業もあったりします。

ボロ株(低位株)という言葉だけで判断すると、ただダメなだけの様に感じてしまいますが、その実、隠れたお宝が眠っている場合もあるのです。

ボロ株投資のメリット

ボロ株投資には大きく3つのメリットがあります。

元手があまり掛からない

2020年9月時点での東証一部上場企業の単純株価平均は、約2,100円。

基本的にはトレードの最低単元は100株ですから、必要最低資金は「21万円」です。

これをどう捉えるかは人それぞれですが、株を始めたばかりの人や、小遣いでちょっとづつ積み立て。

こういった人には少し金額が大きく感じられるかも知れません。

ですが、ボロ株投資の場合は5万円以下が最低ライン。
これなら始めやすいのではないでしょうか?

リスクが限定されている

そもそも、ロスカットをしっかりと行えばリスクは限定されます。
本来は自分の意思でリスクは限定するものです。

ですが、株で勝てない人や初心者の間はこれが難しい。

そうは言っても、買いでポジションを建てている場合のリスクは限定しています。

「投資した金額分」

がリスクですよね。
その企業が潰れたら、価値が0になる。

30万円投資していれば、それがリスクの最大値です。

信用取引で無茶なことをしてなければね。

とは言え、数十万円が無くなるのは快い状況とは言えません。

ですが、ボロ株の場合は先述の通り取引必要最低額が5万円程度。
最悪の状況までロスカット出来ずとも、損する額はこの程度です。

これぐらいが最大リスクであるなら、許容するのはそれほど難しくありません。

初心者の人が陥りやすい、「いつか戻るだろう病」を罹ったとしても、損失も凍り付く金額も知れています。

跳ねる時はデカい

ボロ株に限らず、なんらかの強い材料が出れば株価は跳ねます。

ですが、ボロ株の場合は跳ね方が飛び抜ける、いわゆる「テンバガー(10倍株)」になりやすい傾向も。

元が安いので、資金の多くない人も参戦しやすいという性質があるからです。

ガンホーなんかが良い例。

パズドラの人気が爆発したことをキッカケにして、それまで100~200円だった株価は、最大で12,000円台まで行きましたからね。

200円の時に買っても、60倍です。

この時に10万円分買っていて、12,000円から10,000円に落ちた所で利確しても、500万。

10万を一年ちょっと寝かせたら500万になりました。
そんな上手い話、現実に起こっているわけです。

ここまでの上昇はそう頻繁に起こることではないですが、似たような事例は探してみれば結構あります。

もっと一株が高額な企業でも起こりますが、こうした大爆発はやはりボロ株の方が可能性が高いです。

・・・そもそも、大型株をどっしりと買いでホールド出来る程の資金があれば、こんなブログ見てないと思いますけどね。

ボロ株投資のデメリット

まぁ、なにごとも表裏一体。
メリットがあればデメリットがあります。

ボロ株投資におけるデメリットは大きく以下のものがあります。

そもそも危ない

ボロ株にはボロ株になっただけの理由があるわけで。

いわゆるトヨタや任天堂みたいなところに比べれば、潰れるリスクは高くなります。

とは言え、元々そんなに大きなリスクを抱える金額ではないので、

「潰れたらそれまでさ」

という気楽な感じでボロ株投資を始めれば問題ありません。

ボロ株で安いからと、自分の資金のバランスも考えずに突っ込むのは大型株と比較してリスクが高い。

それだけの話です。

基本は価格が動かない

これがボロ株投資の一番のデメリット。
というか面白くないところです。

基本的に、ボロ株の価格は動かざること山のごとし。

「今日はいくら上がったかしら?」
「あんまり下がってないと良いけど」

みたいな部分がありません。

1日で数円ぐらいが基本。
そりゃ、一株が安いので数万株単位で持っていれば数円でも面白いですけど。

まぁ、あくまでも銀行預金の代わりとして考えるなら良いのかも知れません。

数年間、値が動かなかったとしても、現物で買っていれば気にすることもありませんからね。

言うほどデメリットでもないですね。

要は基本的にはあんまり相手にされてない銘柄ですから、これは当然です。

仕手筋の存在

一応、ルール上は仕手はダメよってことになってますが、今でも仕手筋は居ます。

で、ボロ株でひっそりと仕込んでいる場合も結構あるのです。

仕手筋が仕掛けたタイミングで下手を打って高値で掴んでしまうと、元がボロ株なだけにその後のV字回復は期待薄。

ですが、仕手筋の存在はデメリットでもあり、メリットでもあります。
この部分に関しては後で詳しく解説。

とりあえず、大型株と比較して、ボロ株には仕手筋が潜んでいる可能性が高い。

このことは頭に叩き込んでおく必要があります。

ボロ株投資のやり方と心構え

ここからはボロ株投資のやり方と、ボロ株投資をする上での心構えに関して書いていきます。

ボロ株投資のやり方

基本的には他の株式投資の手法と変わりません。

普通に証券取引所(証券会社)を通して買い注文を出し、約定すればそれで終わりです。

銘柄の見つけ方としては、一株の価格を設定して検索すればOK。

最近の主要な証券会社ではスクリーニング機能が充実しているので、簡単に条件を指定して探すことが可能。

その中からアナタの予算や好みに合わせて選べば良いでしょう。

私は基本的に銘柄のおすすめをしないですが、

「ボロ株 おすすめ」

なんかでググれば、こうしたボロ株情報を中心に扱っているサイトをいくつも見つけることが出来ます。

他人の意見を聞いて投資をするのは、私としてはおすすめしません。
ですが、参考にしたい人はすれば良いでしょう。

ボロ株投資の心構え

先述の通り、ボロ株は基本的に値が動きません。
勝つも負けるも、流動性の高い銘柄に比べると結果が出るまでに時間が必要です。

なので、他の投資手法よりも一層「余裕資金」ですることをおすすめします。

当分は使う予定の無いお金。
すぐに引き出したりする必要も無いお金。

こうした、ある種

「存在を忘れても大丈夫なお金」

を使ってボロ株投資を行うのがベストだと思います。

ボロ株投資は基本的に長期投資。
さらに先述の通り、潰れる可能性は少し高めです。

こうした面から考えても、余ったお金や少し節約して作ったお金をコツコツ積み立てるぐらいの感覚が丁度良いと思います。

テンバガーを狙いや、ボロ株だからと大量株数を保有して勝負。
ってのもスリルがあって楽しいは楽しいです。

しかし、これは完全な丁半博打。
投資(資産運用)ではありません。

NISA口座なんかと組み合わせても良いでしょう。

元手が少ない人、初心者の人が投資の入門として始めるにも丁度良いかも知れませんね。

ボロ投資のコツ

ここから書くボロ株投資のコツや銘柄選びのポイントは、あくまでも私の個人的意見。

決して勝ちを保証したり、強くおすすめするわけでもありません。
要は私は一切の損失に対して関知しない、責任を負わないって話です。

これを了承の上で読んでくださいね。

ボロ株投資のコツ

ボロ株投資の攻め方としては

・眠れるお宝を探す
・優待、配当を狙う
・仕手筋に合わせる

この3つがあります。

まぁ、上の2つはボロ株に限らず、普通の銘柄選定と一緒ですね。
ちょっと面白いのが3つ目。

それぞれ解説していきます。

眠れるお宝を探す

最初の方で書いたように、ボロ株は基本的に業績や財務状況が芳しくない場合が多い。
だからこそ株価が下がっているわけですからね。

ですが、よくよく探してみると財務状況や業績がそんなに悪くなかったり、伸びしろのある業界内で出遅れているだけ。

そんなボロ株を見つけることもあります。

この状況でボロ株に甘んじているのは、それでも株価が上がらないほど人気が無いか、単純にまだ注目されていないか。

どうあれ、買ってみるのも悪くありません。

値が上がらないで元々。
そうした軽い気持ちで青田買いするのが、ボロ株投資の中のお宝さがしの基本ですからね。

これからの時代の動きを考えて、伸びていく可能性が十分にある業界でボロ株になっている銘柄。

まだ企業自体や業界が若いジャンルでは特にやってみる価値ありです。

デメリットとしては、まず財務諸表がある程度読める必要があります。

会社四季報などに載っている様な情報を見て

「なんじゃコリャ。めんどくさ!」

と思う人には、このやり方は向かないです。

後、他のボロ株投資手法と比較しても、この手法が平均的に一番長期間の保有になるので、気が短い人にも向きません。

・気長に将来性のある企業や業界に投資したい
・現状はそんなに資金がない
・財務系の勉強が苦にならない

こんな人には、この眠れるお宝探しの手法がおすすめです。

優待・配当を狙う

これは先のお宝探しで

「財務の勉強なんかイヤじゃ、ボケ!」

となった人におすすめの手法です。

細かな財務が分からずとも、調子の良い会社や株主を大事にしている会社は分かります。

その大きなポイントが

・配当
・優待

この2つをしっかりと行っているかどうかです。

これらは結局

「利益をしっかりと株主に対して還元する気があるか否か」

を露骨に体現してくれる要素。

なので、ボロ株の中でもこの2つをしっかりと行えている場合は、言うほど業績が悪くなかったりします。

ない袖は振れないので、明日潰れるかも知れない状況では優待や配当なんて不可能ですからね。

単純に、アナタが利用したり、良い商品を扱っている企業を応援する。
応援してくれたお礼として、優待や配当を受け取る。

投資の本来あるべき形での運用とも言えますね。

他のボロ株投資手法の中では比較的短期ですが、それでも基本的には長期での保有が前提になります。

なので、数か月は保有し続けるぐらいの心構えが必要です。

まぁ、権利落ちの値動きに合わせて、短期で利ザヤを取りに行くのも可能ですが、その話は別でします。

仕手筋に合わせる

さて、ボロ株投資で個人的に一番面白い手法はコレです。

どの銘柄とは言いませんが、ボロ株のチャートをいくつも見ていると、あることに気付くと思います。

「アレ?この銘柄、毎年一回だけ急上昇してすぐに下がってる」

必ずしも年に一回だけって話じゃないですが、要は

「かなり似たような値動きを定期的にしている」

ってことです。

基本的に株価操作、いわゆる仕手は犯罪になります。
ですが、じゃぁ全く存在していないかって聞かれれば答えはNO。

それを仕手筋と呼ぶかは別にして、特定の銘柄に特定のタイミングで仕掛ける人たちは必ずいます。

また、ボロ株の場合はその影響力が大きくなりがちです。
理由は簡単で、基本的にボロ株には機関投資家が入って来にくいから。

彼らの扱う金額はデカすぎるので、ボロ株で仕掛けてしまうと露骨に株価操作になってしまう可能性があります。

まぁ、これも0かと言われれば「?」ですが。

勘の良いアナタはもう気付いているでしょう?

そうした特定の動き、しかも露骨な動きをする銘柄を見つけたら、一度値段が落ち着くのを待って買えば良い。

買ったら損切せずに、利確の逆指値を毎日入れておくだけ。
毎日律義に注文出さずとも、期間指定で逆差しを入れておけば、な~んにもせずに済みます。

要は仕手が仕掛ける前に仕込んで、仕掛けたら手仕舞いする前にさっさと逃げる。

これだけのこと。

この手法、実はボロ株投資との相性が非常に良いです。

先述の通り、ボロ株投資は基本的に「最悪、存在を忘れてもOKなお金」でやります。

なので、この仕手筋待ち伏せのやり方で仕込んでおけば、年に一回ぐらい数万円単位の金額が自動で入ってくることに。

最悪、一年待っても仕手筋が仕掛けて来ない。

そんな状況もありますが、それでも大きな機会損失を生むわけではないので、リスクが非常に低く抑えられます。

年に一回、抽選されるかも知れないクジを買っておく。
そんな考え方ですね。

仕手筋が仕掛ければ、逆指値を入れ忘れたり、欲張らない限りは利益が出るので、宝くじなんかより相当に現実的で実のあるお金の使い方と言えます。

この手法は他の2つに比べてギャンブル性が高いです。
その分、上手くハマると他の2つより利益が出ます。

まとめ

ボロ株投資の基本から、単純な手法まで。
ボロ株投資に関して、それなりに網羅的に書いてきました。

その分長くなってしまいましたが、最後におさらいです。

ボロ株投資のメリット

・少額で始められる
・リスク限定が比較的容易
・跳ねるとデカい

ボロ株投資のデメリットに関しては、ここまで読んでいただいたなら分かると思いますが、ある意味でメリットにもなります。

諸刃の剣ってことですね。

株トレードではなく、株式投資の入門として、ボロ株投資は個人的におすすめ。

10万円もあれば気軽に始めることが出来ますよ。

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